結婚式の準備で非競争の弊害を実感しました。 ~③まとめ

それは、どちらも、明治記念館と提携をしているということです。

近年、和装は人気があり、明治神宮での挙式を挙げる、明治記念館で披露宴をするというのも人気なので、値段も張りますし、強気の経営でもお客が集まります。
このため、ウェディングドレスの持ち込みは基本的には認めずに提携先のレセイエで決めてもらい、引き出物も持ち込み料を高く設定して、なるべく提携先で購入してもらえるようにしている。

これ自体は悪いことではありません。値段の高さや、持ち込みしづらいといった選択の幅のなさはあるものの、それが嫌であれば他の式場が選べますが、それでも明治神宮という付加価値があり、人が集まるためです。

この点が東電などの独占企業と違い、消費者はどこで挙式するかを自由にえらべるのであり、そこには競争があります。そのうえで人気のある明治記念館が、なるべく提携先に利益をもたらすべく誘導しているのもうなずけます。

しかし、一度、式場を選んでしまった後の提携先には競争はありません。明治神宮や明治記念館が気に入って挙式を決めた後に、ウェディングドレスの持ち込みができないからとやめる人はほとんどいないでしょう。
持ち込み料が1つ525円かかるなかで、引き出物を敢えて提携しているところ以外から購入する人も少ないでしょう。(私はしましたが。)

つまり、式場決定後の提携先である衣装室レセイエや三越ブライダルサロンでは通常の市場競争にされされないですむわけです。

これが、ああいった接客態度の悪いおばちゃんたちを生み、かつ、そういった人が教育されずにそのままでいる、いられる原因を作っているのではないでしょうか。
そうでなければ、普通、客が離れていき、売り上げの減少につながり、会社としても原因を徹底的に調べて改善をする必要性に迫られるはずだからです。

こうしてみると、このような提携先の体質は、最近の東電の値上げは権利と言ってしまえる体質や、破綻に至ったJALが親方日の丸という傲慢な体質であったことなど、適正な市場にさらされていない会社の弊害と共通しているといえるかもしれません。

そして、こういう体質を改善するにはやはり、適正な競争の場にさらすのが一番だと思います。
これから明治記念館を利用する人がこうしたブログなどの口コミで情報を知ることができるようになり、そうした情報を通して、明治記念館の提携先も少しでも改善の努力をするようになってくれればと思う次第です。

(S)

結婚式の準備で非競争の弊害を実感しました。 ~①衣装室レセイエにて~

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