日本は財政破綻をするか!? つづき
【2】そもそも財政破綻をしたらどうなるか?
2001年12月 アルゼンチンがデフォルト →IMFによる国内干渉
ペソは半分へ暴落したため、輸入品が高騰。インフレが起こる。
政府が預金の引き出しを制限。
年金の支払いはストップ。
国家公務員の給料は10%カット
街には失業者があふれる。
【3】ハイパーインフレーションはいつ、どこでおこった?
1991年ロシアで7000%のインフレ その後、1998年ロシアがデフォルト。
1989年アルゼンチンで5000%のインフレ その後、2001年アルゼンチンがデフォルト。
2008年ジンバブエ 2億%のインフレ デフォルトはしてない。
よくいう、デフォルトになるとハイパーインフレーションが起こり財産はすべてパーになるというのは誤り。むしろ、モノ不足でハイパーインフレーションが起こり、その後、デフォルトに陥っていくとういうのが正しい。
つまり、供給能力が圧倒的に高い日本ではハイパーインフレーションは起こらないと言える。
【4】外貨建て債務がなければデフォルトは起きない!?
デフォルトとは債務不履行のことです。現在ギリシャが騒がれていますが、日本はギリシャと違って、国債のほとんどが国内でまかなわれているため、国債残高が多くても安心だといわれています。
安心かどうかはともかくとして、デフォルトが起こる一番の要因として、通貨安があります。国が外貨建ての債務をしているときに、何らかの信用不安で自国通貨の価値が1/10になったとしましょう。すると、この時点で外貨建ての債務の負担は一気に10倍になってしまいます。借金が一気に10倍になったら、それは返せるはずがありません。このためデフォルトになります。
逆に、自国通貨建ての債務ですと、こうしたことが起こらないと言えるかと思います。【3】のジンバブエなどはハイパーインフレーションで2億%になっていますがデフォルトはしていません。
【5】日本の現状
①もともと日本は高い生産能力を有する。貿易黒字であり、対外純資産が世界1である。
②不景気により国内消費は低迷
↓
需要<供給 →生産しても買い手がいない・・・デフレ・景気低迷
↓
デフレ化では不動産などの投資意欲は低下
↓
景気対策で資金供給量を増やし、日銀は低金利政策
デフレ=低金利となる。(逆にインフレ=高金利となりやすい。)
↓
低金利のために国債の残高が増加しても金利支払いの負担が少なくて済んだ。
このため、景気対策での財政出動をしやすく、国債残高は膨れ上がってしまった。
③失業率
日本4.3% アメリカ、イギリス、フランスも8%~9% ドイツ6%
④国民1人当たりのGDP
日本は16位だが、人口5000万人以上の国でみるとアメリカに次いで第2位
決して悪くはない。
【6】今後の日本
日本の国債の増加
国債1,000兆円<個人の金融資産1400兆円(純資産では1100兆円)
→あと100兆円で逆転する。この場合何が起こるか?
政府が国債を発行しても、国債の引き受先がなくなる。
→それでも国債を引き受けてもらうためには金利を上げて投資家に購入をしてもらうか、日銀に購入してもらうかのいずれかとなる。
つづき・・・
2001年12月 アルゼンチンがデフォルト →IMFによる国内干渉
ペソは半分へ暴落したため、輸入品が高騰。インフレが起こる。
政府が預金の引き出しを制限。
年金の支払いはストップ。
国家公務員の給料は10%カット
街には失業者があふれる。
【3】ハイパーインフレーションはいつ、どこでおこった?
1991年ロシアで7000%のインフレ その後、1998年ロシアがデフォルト。
1989年アルゼンチンで5000%のインフレ その後、2001年アルゼンチンがデフォルト。
2008年ジンバブエ 2億%のインフレ デフォルトはしてない。
よくいう、デフォルトになるとハイパーインフレーションが起こり財産はすべてパーになるというのは誤り。むしろ、モノ不足でハイパーインフレーションが起こり、その後、デフォルトに陥っていくとういうのが正しい。
つまり、供給能力が圧倒的に高い日本ではハイパーインフレーションは起こらないと言える。
【4】外貨建て債務がなければデフォルトは起きない!?
デフォルトとは債務不履行のことです。現在ギリシャが騒がれていますが、日本はギリシャと違って、国債のほとんどが国内でまかなわれているため、国債残高が多くても安心だといわれています。
安心かどうかはともかくとして、デフォルトが起こる一番の要因として、通貨安があります。国が外貨建ての債務をしているときに、何らかの信用不安で自国通貨の価値が1/10になったとしましょう。すると、この時点で外貨建ての債務の負担は一気に10倍になってしまいます。借金が一気に10倍になったら、それは返せるはずがありません。このためデフォルトになります。
逆に、自国通貨建ての債務ですと、こうしたことが起こらないと言えるかと思います。【3】のジンバブエなどはハイパーインフレーションで2億%になっていますがデフォルトはしていません。
【5】日本の現状
①もともと日本は高い生産能力を有する。貿易黒字であり、対外純資産が世界1である。
②不景気により国内消費は低迷
↓
需要<供給 →生産しても買い手がいない・・・デフレ・景気低迷
↓
デフレ化では不動産などの投資意欲は低下
↓
景気対策で資金供給量を増やし、日銀は低金利政策
デフレ=低金利となる。(逆にインフレ=高金利となりやすい。)
↓
低金利のために国債の残高が増加しても金利支払いの負担が少なくて済んだ。
このため、景気対策での財政出動をしやすく、国債残高は膨れ上がってしまった。
③失業率
日本4.3% アメリカ、イギリス、フランスも8%~9% ドイツ6%
④国民1人当たりのGDP
日本は16位だが、人口5000万人以上の国でみるとアメリカに次いで第2位
決して悪くはない。
【6】今後の日本
日本の国債の増加
国債1,000兆円<個人の金融資産1400兆円(純資産では1100兆円)
→あと100兆円で逆転する。この場合何が起こるか?
政府が国債を発行しても、国債の引き受先がなくなる。
→それでも国債を引き受けてもらうためには金利を上げて投資家に購入をしてもらうか、日銀に購入してもらうかのいずれかとなる。
つづき・・・